国立市と国立音楽大学が、人材育成や文化と教育の振興をめざし連携協定を結んでいることをご存知ですか?「くにたちデビューコンサート」はそうしたご縁ある同大学の推薦による新進気鋭の音楽家を迎え、お客様とともに応援していきます。
出演の音楽家おふたりにお話をうかがいました。

●2月11日(祝・木)
Vol.01「愛と祈りのうた」出演 細井暁子さん(メゾ・ソプラノ)

【こんな方です】

(写真1 細井さん顔)

現在サントリーホール・オペラアカデミーに在籍し、母校での助演など様々な活動で声楽家として活躍。音楽コースに進学する高校入学を前に、「自分に最も合っているのは歌だったと見いだし」、のち大学ではドイツリートを中心に学びました。転機は大学院時代、オペラ公演への出演。総合芸術として様々な音楽家たちが作り上げるその分野で、自身の音楽的世界が広がる挑戦的な環境に飛び込みました。「オペラではメゾ・ソプラノ歌手に、少年から悪女、母親など人物像の異なる多様な役柄への対応力が求められる」。ドイツ歌曲からオペラへ、独語の歌唱から伊語の歌唱までと領域を広げ、演技力もさらに学びつつ、留学してさらに深めようと将来を描いています。

(写真2 チラシ画像)

【どんなコンサートですか】
多彩な声楽曲を紹介する「愛と祈りのうた」は、バレンタインデーに合わせたテーマです。前半は出演する声楽家の個性と専門性を示すレパートリーを並べました。後半はオペラの名曲で、ちょっとした動きも付けてオペラの雰囲気を味わっていただけます。
後半で紹介するオペラ「オルフェウス」は是非紹介したいユニークな作品です。文豪・森鴎外がドイツ留学で感銘を受けた作品を、日本に紹介するために作詞した日本語歌詞が美しく、明治時代の欧州文化輸入の工夫や熱意を、味わい深く感じられるのではないでしょうか。

●3月27日(日)
Vol.02「フルート四重奏で紡ぐモーツァルト」出演 鈴木茜さん(フルート)

【こんな方です】

(写真3 鈴木さん顔写真)

大学院博士後期課程で「演奏の機会が乏しくなった作曲家や作品に価値を見いだし、現代的な再評価と演奏を結びつけよう」と演奏・研究に取り組む研究者。多彩な楽器たちが合わさる演奏が大好きだったと言い、中高は吹奏楽部中心の生活でした。大学入学後、フルートコースには多くの競い合う仲間が。しかし大学院進学後は「一転して一人となり、フルート奏者同士の比較や競争の環境から離れて、独自に音楽と向き合う道が定まった」と言います。さらに後期課程へ進学、交換留学制度でカールスルーエ音楽大学に渡り、多くの刺激と研究素材を持ち帰ってきたばかりです。「研究を仕上げ、発掘した音楽を紹介する演奏活動や、教育にも取り組みたい」と語ってくれました。

(写真4 チラシ画像)

【どんなコンサートですか】

フルートと弦楽器による親しみやすい室内楽コンサートです。
フルート奏者としてプログラムをつくるにあたり、モーツァルトのフルート四重奏第4番をメインに取り上げたいと考えました。第1楽章に歌曲のモチーフがあり、構成のテーマとして“歌”が出てきました。歌劇「魔笛」による幻想曲という曲へとつながり、これを導入に置いて歌の香りを紡ぎ始めます。
さらに、フルート四重奏第3番と4番は、フルートだけでなくヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの各楽器それぞれにスポットが当たる演奏があるので、それぞれの楽器の味わいとアンサンブルを楽しめる内容にもなっています。それが皆さまにも伝わるように演奏したいと思います。

(写真5 2ショット)