資料1 国立駅前展望台図面 大正14(1925)年頃 国立市所蔵(プリンスホテル旧蔵資料)

 資料1の青焼き図面は、2019年に株式会社プリンスホテルから国立市へと寄贈された多くの資料のうちの1点です。

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 初回(第2回でも触れています)の資料紹介で、国立駅の駅前広場にある現在の円形公園には、国立駅開業後に水禽舎が設けられていたこと、またそこでは水鳥たちが飼育されており、国立を訪れた人々の駅前の人気スポットとなっていたことを紹介しました。
 今回紹介する資料は、『国立駅前展望台』と題された青焼き図面で、国立駅前に円形の展望台を設ける計画があったことを窺わしめるものですが、その円形の形状や大きさ[1]資料1の側面図に記されている寸法によると、この展望台は周囲の歩道とみられる部分を含めて直径84尺(25m強)の円形として予定されています。水禽舎の設置された円形の広場部分について、直径を15.5間(28m強とする図面があり、展望台の計画と概ね同じ大きさであったものとみられます。 および駅前に位置するという点からして、現在の円形公園のところに設置が予定された施設と考えられます。

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※脚 注

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↑本文へ1 資料1の側面図に記されている寸法によると、この展望台は周囲の歩道とみられる部分を含めて直径84尺(25m強)の円形として予定されています。水禽舎の設置された円形の広場部分について、直径を15.5間(28m強とする図面があり、展望台の計画と概ね同じ大きさであったものとみられます。