くにたち、近い昔 23

藤村学園東京女子体育大学 1962(昭和37)年頃

くにたち郷土文化館蔵

 東京女子体育大学の歴史は、わが国の女子体育の苦闘と発展を象徴しています。学園史をひもとくと、1902(明治35)年の創立期(当時は私立東京女子体操音楽学校)は「女子が体操教師になることを受け入れない社会で…良家の子女が人前でとんだりはねたりするなど言語道断…また、教科としての体操の評価は低く教師の地位も低かった」。そのため同校は、開校後20年の間に11回もの校舎移転を余儀なくされています。(『藤村学園80年のあゆみ』)
 その学校が、吉祥寺から国立町青柳矢川上に移転してきたのは1961(昭和36)年。翌年4月1日に開校しましたが、周囲は写真のとおり一面の畑地でした。