郷土文化館
基本的イメージ
国立のもつイメージとして、“緑と文化とふれあい(Green-Culture-Community)”をもとにした「文教都市くにたち」が定着しています。
これは、永い歴史を経て現在の国立ができあがる過程で、豊かな自然と景観が残されてきた結果です。こうした貴重な文化を保存し、後世に伝え、さらに発展させるために、くにたち郷土文化館は建設されました。
国立のシンボルであり、生涯学習の場でもある郷土文化館のイメージは、「過去・現在・未来を結び」、「歴史・文化・自然の調和」する場であるとともに、「人ともの、人と人が出会い」、人々が「驚き・不思議・おもしろさ」のなかに引き込まれていくような場としてゆきたいと考えています。
基本的な役割
市民が集い、そして市民とともに作り上げる施設です。
郷土の歴史と自然、文化を多くの市民に伝え、次代の人々に継承する博物館の機能。
歴史的な資料、遺物を一方的に展示するだけでなく、来館者が国立市の歴史や風土を感じ、何かに気付き、自分で考え、さらには問題を深めたり、グループづくりをしながら積極的に参加していけるような場。
展示の工夫、さまざまなイベント等を実施し、来館者が未知の物と出会い、驚いたり、不思議に思ったり、面白がったりしながら、過去・現在・未来と出会う場。
展示・発表機能を充実させるためにも市民の協力を得ながら、考古・歴史・民俗・美術・自然などの調査・研究を重視する。また、それらを広く教育普及していく。
これからの生涯学習社会を展望し、市内・市外の教育機関、市民、各種団体との連携、協力を図りながら、文教都市くにたちのシンボルとしての機能を果たす。
国立市古民家
古民家は甲州街道沿いの青柳村(現国立市青柳)に建てられていた農家を移築し、復元したものです。江戸時代後期の建築と推定される典型的な藁葺き・入母屋作りの家屋です。
昭和60(1985)年10月に柳澤勇一郎氏から国立市が寄贈を受け、解体調査後、平成3(1991)年3月に城山公園南側に復元しました。同年10月に国立市の有形民俗文化財指定を受け、一般公開が始まりました。
復元にあたっては、当時の効果の様子をなるべく忠実に再現し、敷地内には様々な樹木が植えてあります。茶の木や柊などの生け垣を周囲にめぐらし、屋敷の南側には白樫の高垣(かしぐね)を設けてあります。鬼門(北東)には、魔よけのえんじゅの木を植えています。
民家の間取り(部屋の配置)は、土間部分のダイドコロ、ウマヤ、床上部分のアガリハナ、カッテ、ザシキ、オクからなり、喰い違い四ツ間取りで作られています。柳澤家は屋号(家の呼び方)を「たくあん屋」といい、明治以降、養蚕とともに漬物業も営んでおりました。古民家には明治から昭和初期にかけての生活の道具も展示しています。
古民家事業
谷保・青柳・石田など、各地域に古くから伝わる様々な伝統行事を再現し、年間を通して取り組んでいます。