ご出演の黒田祐貴さん(バリトン)は中高生時代を国立市で過ごしました。そのころの思い出、声楽家への歩み、そして今回の演奏会についてお話を伺いました。

音楽を始めたきっかけ、声楽の道に進んだわけは?
小学生の頃までも、すでにクラシックを聴くのは好きでしたが、もっぱら管弦楽曲ばかりでした。兄貴が桐朋の吹奏楽部にいたこともあって、中学から吹奏楽でトロンボーンを吹き始め、そのままトロンボーン奏者を目指して大学受験をするも挫折し、当時の師匠の提言もあって他の表現方法を模索した結果、歌を始めました。現状を見れば、結果的には自分に合っていたのかもとは思います。
国立市での思い出があるそうですね?
桐朋中学、桐朋高校に6 年間通っていたので、青春時代を国立市で過ごしたと言っても過言ではありません。もちろん男子校でしたから灰色ではありましたけれど。毎日歩いた大学通りは、桜に銀杏にイルミネーションに、四季をしっかり感じられて好きです。
今回のプログラムの聴きどころは?
『室内楽』ということで、声楽で室内楽と言われるとなかなか連想が難しかったのですが、今回は弦楽五重奏と歌で、モーツァルトの有名なオペラ作品からバリトン・アリアの数々をお届けいたします。なかなか普段お目にかかる機会は少ない編成だと思いますが、それぞれの登場人物の色を、豊かなアンサンブルでお楽しみいただけるかと思います。
一言メッセージをどうぞ。
中学・高校生時代に「国立市吹奏楽フェスティバル」でほぼ毎年演奏していたここ芸小ホール(名前が新しくなったのですね)の舞台に、このような形で再び立てますことを大変嬉しく思っております。あの頃よりだいぶ大人になった黒田祐貴を、ぜひ観に来ていただけたら幸いです。
公演情報はこちら
2025年10月12日(日) フレッシュ名曲コンサート(室内楽) 〜弦楽五重奏とバリトンで紡ぐ〜 モーツァルトが描いた男たち