くにたちデビューコンサートとは
国立市と国立音楽大学との間で包括連携協定が締結されたことを踏まえ、(公財)くにたち文化・スポーツ振興財団では、芸術環境創造事業における学校連携事業に位置づけたプログラムを実施しています。国立音楽大学の優れた若手演奏家による音楽活動の継続を、地域の卓越した芸術文化資源として、優れた芸術に触れる観客の裾野を広げていくために、公演運営や舞台技術の知見とプロフェッショナルな音楽家の創造性を共有しながら、ともに舞台を創り上げていく共創的な事業です。くにたち市民芸術小ホールでは、ひとりでも多くの方々に芸術の愉しさに触れていただき、次世代に受け継がれていくような試みを今後も行っていきたいと考えています。

国立音大で博士号取得した筒井紀貴氏に依頼。歌曲を中心としたプログラムを企画。歌詞のある音楽と言えば馴染み深いものの、歌曲というジャンルはまだまだ浸透度が浅いため、入門的内容からより深く面白味を感じられるプログラムを検討。筒井氏の構想により、ゲーテの長編小説をテーマとし、朗読と挿絵で演出した『ゲーテ編』、戦没作曲家をテーマとし、近年発見された日欧の作曲家の曲とともに、タイムリーかつ重く扱いの難しい戦争について思いを馳せる『戦争と音楽編』の2公演を実施した。

朗読・挿絵を外注することで多くの共演者と繋がることができ、それぞれの専門的・多角的視点から公演を制作することによって、舞台芸術として完成度の高いものとなった。また、くにたちデビューコンサートシリーズとしては1シーズン2公演の歌曲シリーズとしたことも新たな試みとなった。

開催報告とアンケート ※クリックするとPDFでご覧いただけます

https://kuzaidan.or.jp/hall/wp-content/uploads/sites/3/2023/04/開催報告【デビュー15】.pdf