くにたち、近い昔 27

鮮魚店店頭風景 1959(昭和34)年頃

くにたち郷土文化館蔵

 わが国に、ものを測る単位や基準を定めた度量衡法が公布されたのは1891(明治24)年。それが計量法に変わるのは戦後の1951(昭和26)年のこと。さらにそれから7年後の1959(昭和34)年に、メートル法への統一がなされます。
1959(昭和34)年1月1日、国立町でもすべての計量器がメートル法に準拠したものだけになる、と町報は報じています。(第52号)この写真はその町報に添えられたもの。鮮魚店の店頭風景ですが、匁(もんめ)からグラムへ移行した当時は売るほうも買うほうも苦労が多かったのではないでしょうか。商品の価格表示もさりながら、プラトレイがあふれかえる現在とは異なる販売方法(こういう表現も違和感がありますが)も懐かしいです。