平成24年夏に国立市青柳の緑川東遺跡で出土した4本の大形石棒と、附土器残欠3点として3点の土器が、この度国の重要文化財に指定されることが、ほぼ確実となりました。
考古資料の重要文化財指定は、多摩地域では3例目、東京都内では(8例目のものです。
国立市所有文化財の中で、初めて国の重要文化財が誕生することとなります。
 皆様、是非とも郷土文化館の常設展示室にて実物をご覧下さい。

名 称 石棒 四本
    附土器残欠 三点
   (美術工芸品 考古資料の部)
所有者 国立市(国立市富士見台2‐47‐1)
保管場所 くにたち郷土文化館(国立市谷保6231)

大型石棒の概要
 【長さ】103.6~112.5cm
 【 幅 】12.0~13.9cm
 【重量】22.0~30.8kg

 通常石棒は、被熱していたり、破損している事例が大半ですが、この大型石棒はほぼ完全な形のものが4本並べ置かれた状態で出土しています。これは縄文時代の石棒祭祀の具体的なあり方を考える上で、学術的価値が極めて高いものであると評価されました。
 土器はこれまでの調査結果から、当時の文化伝播や交流の証拠を示す重要な資料です。

文化庁HPの報道発表、国立市教育委員会のホームページも併せてご覧ください。
URLは以下をご参照。
http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/about/about1/about2/1465447523156.html