囲炉裏に憩う -館長机のメモから-
区画整理事業が進んで、古民家を取り巻く風景も様変わりしてきました。変わらないのは
区画整理事業が進んで、古民家を取り巻く風景も様変わりしてきました。変わらないのは
今年の郷土文化館まつりも、事故なく終わりました。実行委員の方々には大変お世話に
郷土文化館の武蔵庭園は、晴天に恵まれれば、近隣を散策される方の格好の休憩場所となります。その片隅に、鋳物製の椅子が置かれているのをご存知でしょうか。重さはそれほどではありませんから、自由に移動させて、仲間うちでお弁当を広げることもできます。
大伴家持が歌ったようなロマンティシズムはありませんが、風になびくススキを見ていると、茫乎とした草原に立ちたい思いには駆られます。ススキが原といった名所が、各地で喧伝されるのも、宜なるかなです。
古民家のまわりで曼珠沙華を見つけました。この花は、土地によって1,000もの異名があるそうですが、シビトバナ、ステゴバナなどという、『大和本草』(貝原益軒 1709年)に現れる名前からは、有毒性とともに不吉なイメージがあるのも頷けます。
お昼休みに郷土文化館の庭園に出てみると、いくらかのコスモスが碧空に映えていました。高浜虚子のうたを思い出します。
空を見ると、秋を感じるこの頃です。秋はやっぱり芸術に親しむ季節。郷土文化館の特別展示室では、9月21日(土)から10月7日(月)まで、「アートウォーキング国立」展という展覧会が開かれています。
郷土文化館の事業に、お月見団子つくりがあります。お月見は、旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事で、この日の月は「中秋の名月」、「十五夜」、「芋名月」と呼ばれます。
郷土文化館では、市役所から移管された写真の整理を進めています。このうち、昭和30年頃から昭和45年頃までの、およそ25,000コマのネガフィルムのデジタル化に着手しました。
郷土文化館には、全国の博物館や資料館からさまざま資料が送られてきます。中でも面白いのが、企画展や特別展といった、展覧会の開催にあわせてつくられる図録です。
いつになく暑いこの夏でしたが、8月24日からの、第19回紙の工芸展開催に向けた準備に追われました。続々と持ち込まれる作品を拝見しながら、紙という素材の限りない可能性に驚かされました。