当館では、学芸員養成課程を履修している学生等を対象として、毎年夏ごろに博物館実習を行っています。
今年も各大学・大学院生4名の実習生を受け入れ、7月下旬から8月中旬にかけて、計8日間にわたって実習を実施しました。

 

  実習では、当館の安齋学芸員が主となって指導にあたり、開催事業の準備段階から開催当日の補助、聞き取り調査の実施、本田家での実際の資料調査への参加など、さまざまな内容の実習を体験してもらいました。
  この博物館実習では、各事業の裏方で活動している学芸員の業務を間近で見て、また実際に体験してもらうため、戸惑う部分もあったようですが、学芸員の業務や当館の事業内容について新たな視点を持って視てもらうこともできたようです。
 
  実習生の4人からは、この出会いを機に当館の力強いサポーターとして今後も協力をしてくれるとのうれしい話しも頂戴しました。それぞれ実習の感想等を寄せてもらえましたので、ご紹介させていただきます。

 「館の方々は皆優しく、8日間みっちりと学芸員の仕事について学ぶことができました。また、国立の歴史や文化についても深く知ることができ、とても貴重な経験になりました。」(高田さん)

 「学内では自然史に関する内容が多いので、学外では、自然史以外の内容も学びたいと思い、くにたち郷土文化館での実習を希望しました。 来館者様への解説や谷保にある本田家住宅での資料整理、地域の
 皆様との関わりなど、学内では体験できない、多岐にわたる貴重な経験をさせていただきました。 まだまだ勉強不足ですが、この度の実習を通じて、今の充実した環境を生かし、さらに学業に励みたいと思いました。 また、国立市の資料を収集して保管し、展示・教育普及の役割を果たすくにたち郷土文化館を、これからも市民の一員として支えていきたいと強く思いました。 この度の実習を支えて下さった方々、一緒に実習を受けた皆さん、そして、学芸員の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。 実習に参加できたことを大変嬉しく思います。」(菊島さん)

 「とても充実した実習でした。短い期間でしたが学芸員の仕事を間近に見ることができ、とても良い経験になりました。本当に楽しい実習でした。ありがとうございました!」(劒持さん)

 「実践形式の実習が多く、沢山学ぶ事ができて、とても糧となりました。貴重な経験をありがとうございました。」(久木原さん)

 ※:来年度の博物館実習の開催については、来年3月ころ、当館HPに募集要項を掲載する予定です。

【中村記】