「あっ、常設展示室の獅子頭がいない!」

常設展示室の獅子頭は谷保天満宮の9月21日・22日の例大祭に向けて、
只今出張をしています。

通常、博物館へやってくる資料は、その時はすでに役目を終えたものがほとんどです。

今でも地域の文化とつながりのある獅子頭は、私たちの博物館の自慢です。

本来、資料保存のためには、ほこりが被らないようケース展示したり、
種類ごとに分類して収蔵したりしますが、その資料が暮らしの中にあった状態とは
異なってしまいます。

一方で、こうして毎年活用されている獅子頭は、獅子舞の伝承における無形の情報を宿し、
それを保存しているといえます。

年に一度、獅子舞保存会の皆さんに迎えに来てもらう獅子頭たちは
なんだかとてもうれしそうにも見えます。

今年の秋の企画展では、谷保天満宮の獅子舞の伝承活動についても
取り上げさせていただきます。獅子舞で歌われている歌や、道具など、
映像も交えてご紹介する予定ですので是非お越しください。