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資料① 館蔵資料:『国立案内』大正15(1926)年 縦:182㎜×横:260㎜

はじめに
 3月29日、気象庁から東京都の桜の開花が発表されました。当館所蔵の資料から、この時期に相応しい資料を紹介します。
上に掲載した資料①は、大正15(1926)年に分譲地の宣伝用として箱根土地株式会社が作成し、配布したとみられているチラシです。当館の常設展示室でこれと同じチラシを展示してありますが、縦182㎜、横260㎜のほぼB5サイズの大きさで、片面のみをカラー印刷したものです。右下には「井口印刷合名会社印行」とあり、印刷した会社名を表示しています[1]大正末期の人名録等の記述から鑑みて、井口印刷合名会社は、井口誠一氏(明治41・1908年 早稲田大学商科 卒業)によって大正13・1924年に創立された印刷会社で、東京市小石川区(現在の東京都文京区の一部)西江戸川町にあったようです。なお、『日本工業要鑑』第17版(工業之日本社、1926年)に拠ると、大正15・1926年当時、30人の職工を抱えた会社とされています。
 チラシでは、「さくら花咲く小金井かえり 文化の華さく国立へ」と謳っており、東京の桜の名所として名高い小金井に来た花見客を、その帰途、自社が新たに開発した分譲地の見学へと勧誘しています。
 この「さくら花咲く小金井」に対比させた「文化の華さく国立」のフレーズ。このフレーズにシビレます。何度読んでも「上手いなぁ~」と感心しきりなのですが、皆さんはどうでしょう?
 青と白の上下の区分けや重なり咲く桜花のデザイン、国分寺以西の駅を分譲地の図に合せるように配している点など、全体的な配置やバランスも気が利いています。「お帰りは国立駅から御乗りになれば汽車が込み合ひません」と添えた文句も心憎い感じがします。こういった点から、当館所蔵資料の中でも、個人的にお気に入りのひとつです。


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※脚 注

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↑本文へ1 大正末期の人名録等の記述から鑑みて、井口印刷合名会社は、井口誠一氏(明治41・1908年 早稲田大学商科 卒業)によって大正13・1924年に創立された印刷会社で、東京市小石川区(現在の東京都文京区の一部)西江戸川町にあったようです。なお、『日本工業要鑑』第17版(工業之日本社、1926年)に拠ると、大正15・1926年当時、30人の職工を抱えた会社とされています。