郷土文化館周辺の田んぼでは、成長した稲の先に穂が実り、次第にコウベを垂れてきました。

おんだしでは彼岸花が咲き、ママ下湧水では澄んだ水がコンコンと湧き出しています。散策には良い季節となってきました。郷土文化館へとご来館の際には、おんだしやママ下湧水へも、是非とも足をのばしてみてください。

 さて、去る9月9日(土)、西田一也氏を講師にお招きして、学習講座「水路や小河川が育む水生生物」を開催いたしました。
西田講師からスライドによる講義を受けた後、おんだし周辺でのフィールドワークへと出かけました。

 講師の指導のもと、参加者の皆さんと水生生物の調査を行い、調査後には捕獲した生物について西田講師からご説明もいただきました。
 参加者の皆さんが、童心へ返ったように水に入って調査に没頭されている姿がとても印象的でした。

 当日は、先日博物館実習に参加していた久木原さんが所用で来館しており、学芸員の誘いを受けて(ほとんど強制?)、この講座へも参加してくれました。久木原さんには、事業運営の補助もしていただきました。サポート、本当にありがとうございました。

 なお、当館では来る10月7日(土)から12月10日(日)まで、秋季企画展『国指定重要文化財 緑川東遺跡出土 石棒展』をいよいよ開催いたします。
 
 本年、国指定の重要文化財となる緑川東遺跡出土の石棒4本を中心に、当館が所蔵する考古資料や、近隣自治体所蔵の関連資料もあわせて展示いたします。石棒について、さまざまな体験ができる体験コーナーもありますので、考古学に興味のある方から小さなお子さんまで、是非この石棒展をご観覧ください。皆さまのご来館をお待ちしております。


【中村記】