[書名]本田家と江戸の文人たち
[発行]くにたち郷土文化館
[請求番号]10/P4
64頁,B5版

 当館の平成30年度秋季企画展における展示図録。展示構成と同じく、国立市教育委員会によって平成23年度より行なわれてきた本田家に係る資料調査の成果を踏まえて本田家を紹介しています。本田家が有する多様な側面のうち、特に第10代当主の本田昻斎を中心とし、同家の「文人」としての活動や資料にスポットをあてています。

 この昻斎が主に活躍した江戸時代後期、文化・文政年間(1804~1830)は、江戸を中心とした文人文化が花開き、成熟していった時期でもありました。そのような時代色の中、昻斎も文雅に親しみ、市河米庵や谷文晁などの江戸中心地で活躍した著名な文人たちと交流していました。また、多摩地域の名主階層等の人々とも文芸を通じた交流が行なわれていました。本図録では、これらの江戸の文人や多摩地域の人々との交流をうかがわせる資料を中心に紹介・解説しています。

 また、資料等をより深く、広範囲に理解していただけるよう、本田家に伝世した江戸の文人文化や本田家住宅に関する特別寄稿文を、お二人の先生方にご執筆いただいています。

 本田家が後世へと守り伝えてきた貴重な資料等は、平成28年に現本田家当主の咊夫様より国立市へと寄贈されました。この託された貴重な文化財を、いかに有効・有益に活用していくのかが今後の課題でもあります。本田家資料が内在している可能性を感じてみたい、そのようなときに手にとって欲しい1冊です。
【Ryou】