[書 名]円形公園はじまり物語
[発 行]くにたち郷土文化館
[発売日]2023年8月1日
[価 格]¥300(税込み)
32頁 B5版 カラー

今回の書籍紹介では、『円形公園はじまり物語』に掲載した資料をひとつピックアップしてご紹介します。他にも数多くの資料を掲載・紹介しておりますので、ぜひ実際の書籍もご覽ください。

掲載資料のピックアップ紹介

国立駅前展望台図面 1925・大正14年頃 国立市所蔵(プリンスホテル旧蔵資料)

上の図面は、現在の円形公園の位置に展望台を設置する計画があったことを示す資料です。
その直径は約18㍍、高さが約1.8㍍の展望台として設計されており、国立駅や富士見通りなどの3方向へ玉石を敷き詰めた坂道を設置することになっています。
さらに側面には、草花と芝を用いて「国立町」の文字を表現するよう計画されています。

なお、この展望台の予算書とみられる資料が遺存しており、展望台設置に使用する材料やその単価・数量等の貴重な情報が記されています(渡辺彰子『国立に誕生した大学町ー箱根土地(株)中島陟資料集―』127頁掲載)。
この展望台計画は実現することはありませんでしたが、もし駅前に展望台があったら、大学通りからみた印象はまた違っていたでしょうね。