資料1は、前回の紹介(展示資料の紹介-4[1]https://kuzaidan.or.jp/province/curator-info/「『赤い三角屋根』誕生―国立大学町開拓の景色-4/ )で説明しきれなかった「国立の或る住宅」です。この住宅の写真[2]資料1の写真は、住宅の写真に着色したものが絵葉書に掲載されています。 が掲載されている絵葉書は、箱根土地株式会社(以下「箱根土地」とします。)が、国立における分譲地の販売促進のため大正15(1926)年9月頃に作成したであろう宣伝用のものです。掲載写真のうち、前回は「国立の或る商店」(国立運送店)を紹介しましたので、今回は「国立の或る住宅」と題された建物を紹介します。
この住宅は、東京商科大学本科(現在の一橋大学西キャンパス)の北側に建てられていたもので、箱根土地の実質的な経営者であった堤康次郎氏の邸宅でした。
絵葉書の宣伝文で、「さてこれから図の様な各商店や住宅が続々出来るばかりです。」と述べていることから、箱根土地が開発・分譲する国立大学町に相応しい、見本となるべき住宅建築として取り上げたものとみられます。
※脚 注
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