資料1 絵葉書:国立案内「目下盛に建築中の商大大講堂(本年中に外郭出来の予定)」
大正15(1926)年 くにたち郷土文化館所蔵

資料2 絵葉書:国立案内「目下盛に建築中の商大大講堂(本年中に外郭出来の予定)」
大正15(1926)年 くにたち郷土文化館所蔵

資料1の宛名面

資料2の宛名面

 資料1と2は、いずれも「目下盛に建築中の商大大講堂(本年中に外郭出来の予定)」と題してその図を掲載した箱根土地株式会社(以下「箱根土地」とします。)による国立案内の絵葉書です。
 その宣伝文をみると、「国立は教育の聖都郊外安住の地です」(資料1)、「国立は打続く百万坪の松林の中に東京商科大学や東京高等音楽学院を中心とした品位ある教育町です。」(資料2)と述べており、いずれも国立の分譲において「教育」をアピールポイントにした案内であることが窺われます。資料2では、「孟母の三遷とか、よき環境の裡に子女の教育を念とせらるゝ御家庭は速に御来住あらん事を!!」と謳っており、孟母三遷の故事[1]孟子の母が教育環境のよい所を求めて三度居を移した故事。初め墓地の近くに住んだが、孟子が埋葬のまねをしたので市中に移ると、今度は商売の遊びをした。そこで学校の近くに引っ越すと、礼儀作法を習うようになった(『全訳 漢辞海 第四版』2017年8月10日、三省堂)。を引き合いに出して、教育の町として好環境にある点をより強調しています。

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1. 孟子の母が教育環境のよい所を求めて三度居を移した故事。初め墓地の近くに住んだが、孟子が埋葬のまねをしたので市中に移ると、今度は商売の遊びをした。そこで学校の近くに引っ越すと、礼儀作法を習うようになった(『全訳 漢辞海 第四版』2017年8月10日、三省堂)。