今回の展示資料の紹介は、ちょっとした変化球です。
資料1は、当館が所蔵する国立駅の駅名が表示された3枚の看板です。
「赤い三角屋根」として親しまれた解体前の国立駅舎をご存じの方にとっては、懐かしい駅名表示板ではないでしょうか。
旧国立駅舎は、JR中央線の高架化工事に伴い平成18(2006)年に解体され、その部材が国立市によって保管されることとなりました。この度国立駅南口に戻ってきた旧駅舎は、大切に保管されてきたこれらの部材を利用して再築工事がなされた訳です。ただ、旧駅舎は大正15(1926)年の創建当時の姿に復して再築されましたので、資料1の表示板が旧駅舎に戻ることはありませんでした。そこで、国立市役所の担当課(国立駅周辺整備課)と相談、承諾を得て、他の再利用されない部材の一部と共に当館で保存することになったものです。